耳鼻科医による耳鼻科医のための開業支援サイト
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§1

医院開業を
決断する前に
 
§2

医院開業を
決断したら
§3

各種業者との
付きあい方
§4

各種購入物品
(各論)
 
§5

メンテナンスの
落とし穴
 
§6

医院設備の
迷いどころ
§7

募集・面接・
採用・教育
 
§8

成功へのカギ 
§9

医院運営上の
ちょっとしたツボ
 
 
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§1 医院開業を決断する前に


医院開業を決断する理由は様々です。
しかし、医師の多くは、積極的に開業を目指すというよりは、種々の事情、あるいは消去法で、開業という道を選択せざるを得なかったということが多いのではないでしょうか。

それはやはり、独立という新たな道への不安が否めないからです。
そのような場合、開業以外の道はいろいろと検討・模索するのに「開業」は消去法の結果なので、開業のなんたるかを考えずに、開業医の道に飛び込んでくることが多いのです。

「開業でもするか」、「開業しかないか」という「でも・しか」開業医ですね。
(昔、「でも・しか教師」という言葉がありました。今は死語でしょうか。)




私もそうでした。


しかし、今は医療に厳しい時代。事業主としての自覚と覚悟がどうしても必要です。その決意が固められない人は、開業を決断すべきではありません。
この機会に「開業するとはどういうことか」をじっくりとお考えください。





開業するとはどういうことか


開業するということは、新規事業を立ち上げるということです。

事業は、道楽ではありませんから、必ずリスクを伴います。つまり、「事業が失敗する」というリスクを常に背負いながら、仕事をし続けるということなのです。


冒頭から大変シビアーな話をしているようですが、私自身、このことを悟るまでにはずいぶん年月がかかりました。

私は、開業するに際して、一番望んでいたことは、「医院がうまくいけばよい」「安定したい」、「ラクしたい」、「そこそこ、はやればいい」などでした。しかし、「そこそこ、はやればいい」とはどういうことなのでしょうか。実際に考えてみましょう。

少なくとも、損益分岐点よりは上(収支バランスが黒字)でないとダメですね。

それでは上限はどうなるのでしょうか。患者さんがどんどん押し寄せてきてもよいのでしょうか。そうなると「ラクしたい」というわけにはいかないかもしれませんね。つまり、「しんどすぎる」「働きすぎ」も、仕事を長続きさせることを考えると困るわけです。

では、シミュレーションしてみましょう。
開業当初、できるだけ早くに損益分岐点を上回る収益を出したいわけです。非常にがんばります。診療はもとより、宣伝や接遇にも力を入れます。それらが認められ、いつしか損益分岐点を超える収益を出します。さらにどんどん患者は増え、安定経営になります。

そして、もっとがんばり続けたらどうなりますか。
患者がもっと増えたら、今度は働き過ぎで、しんどくなってきます。

じゃあ、どうします?

何かをセーブしますか?何をセーブします?宣伝をなくしますか?接遇はそのままにします?先生の丁寧な、わかりやすい説明も、少しセーブしましょうか?


とにかく、なんらかの患者対応を後退させないことには患者数の適正化は望めないかもしれません。
では、例えば、1日平均患者数の減少のために、薬の投薬期間を15倍にしてみましょう。患者数は徐々に減ってねらい通りの数になる日が来るかもしれません。しかし、順調に減りすぎて、患者減少に歯止めがかからなかったらどうしますか?ついには損益分岐点を割り込むことになるかもしれません。少なくとも損益分岐点を割り込まないという保証は誰もしてくれません。
「これでいい」「これくらいで十分」とか「ちょっと患者が多すぎるので減らしたい」とか、現状維持や後退を企図したとき、凋落が始まると考えるべきなのです。



事業を展開する以上、「ラクしたい」とか「そこそこの安定」を望むことは幻想でしかないことにまず気がつくべき、と私は、自身の反省も踏まえて、考えています。

事業をする(開業する)ということは、とことんがんばる、がんばり続けるということにほかならないのです。もちろん、世間には現実に、「ラクして」「そこそこに」開業医を続けている先生も多くおられることでしょう。しかし、それは「たまたま」成り立っているか、道楽で仕事をしているか、そのどちらかでしかありません。

   食べて行けなければ困る
   でも身を削るほど はやりすぎるのも困る
   そこそこはやって、食べて行けて、借金をなるべく楽に返して行ければいい

  こんな都合よく、世の中は行きません!




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